子育て世代の住まい選びに、
「教育環境」という視点は重要
教育ジャーナリストとして、子どもたちの未来を見据えた情報を発信し続ける中曽根陽子さん。
教育が多様化している今、住まいのあるエリアがどのような学校教育を行っているかは
住まい選びの重要なポイントとおっしゃいます。
子どもの学力やチャレンジ精神を伸ばし、家族の幸福度を高める住環境について伺いました。
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- 中曽根 陽子(なかそね ようこ)
- 教育ジャーナリスト/マザークエスト代表
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小学館を出産のため退職後、女性のネットワークを生かした編集企画会社を発足。数少ない〝お母さん目線″に立つ教育ジャーナリストとしてWeb連載から教育雑誌、経済誌まで幅広く執筆。海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエイティブな力を育てる探究型の学びへのシフトを提唱。母親が幸せな子育てを探究する学びの場「マザークエスト」も運営している。著書に『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)、『一歩先行く中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)、『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)など多数。
志木は新しい教育に前向き、通学・通塾に好アクセス
住まい選びと教育環境はどのような関係があるでしょう?
やはり子育て世代にとって自分たちが住んでいる地域の教育環境はとても大事だと思います。今は教育が多様化しています。たとえばタブレット端末を活用した「GIGAスクール構想」の充実度などは地域によって差があります。
どのような教育をしているのかは子どもがこれから通う可能性のある学校に直接問い合わせるといいでしょう。問い合わせれば対応してくれるはずです。
首都圏の私立校へ通学させるならアクセスの良さも住まい選びのポイントになるでしょう。その点、志木は有楽町線だけではなく、副都心線も乗り入れているので都心へは好アクセス。また駅の周辺には学習塾が多く、そういう意味でも教育環境が整っているかなと思います。住まいの近くに塾があると子どもひとりで通わせるのにも安心です。
大学のイベント、図書館開放など大人にとっても利便性がある
志木周辺には慶應義塾志木高校や立教大学、立教新座中学校・高等学校など、教育機関が充実している、埼玉県内有数の「文教エリア」です。このようなエリアに住むことは、子育て世代にとってどのような利点がありますか?
そのような高校、大学が身近にあると、そこに通学する学生の姿を間近に見られますし、文化祭などで実際にキャンパスを見学すればその学校の雰囲気がわかります。子どもたちにとっては身近な学校になるでしょう。すると将来、その学校に行きたいと思ったとき、受験のモチベーションアップにつながると思います。
立教大学などは市民を対象にしたイベントや教室を開き、図書館を開放しているので、子どもだけでなく大人にとっても利便性があります。
公園などでの体験や遊びがチャレンジ精神、やりぬく力を育む
子どもにとって理想的な住環境はありますか?
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学校や塾のほかに、住まいの周辺に図書館、児童館や公園など、子どもたちが遊べる場所や体験施設が身近にあって、利用しやすい環境が理想的です。
私は子育ては、知識を詰め込むよりも、さまざまな体験をさせ、睡眠などの生活リズムを整えることが大事とお伝えしています。緑が多ければ視覚的にも、精神的にもリラックスできて生活も整います。
また、遊びや体験を通して、チャレンジする心、やりぬく力など非認知能力が育まれることが研究で分かっています。遊びを通して学んでいくことは多いのです。ですから、学校以外に公園など遊べる場所があるのは子どもの成長にとって理想的です。都心ではなかなか自然に触れられる場所が少ないのが現状で残念です。
図書館ではたくさんの本に触れることができます。タブレットではなく、本など紙に書かれた文字に触れることが脳の発達に好影響を与えるという研究もされています。
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立教新座中学校・高等学校(現地より約630m/徒歩8分)
居心地の良さは幸福度アップにつながる
子育てをするご両親にとって、理想の住環境はありますか?
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ここ数年、ウェルビーイングが注目を集めています。ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態のことをいいます。住環境はそのベースになるものです。広々と視界が開けていて、緑が豊かな場所に住むのと、喧騒に包まれ、自然と隔絶された場所に住むのとでは心に与える影響が違うでしょう。
ウェルビーイングという視点からも住環境はとても重要です。その点、志木は自然もあり、首都圏からのアクセスもよく、ちょうどいい場所ですね。
私は「ウェルビーイングが当たり前の世界へ」を活動のテーマにしています。毎日過ごす場所が居心地がいいかどうかはその人の幸福度の高低に影響を及ぼします。
ご両親の幸福度が高いかどうかは子育ての面でも重要です。仕事の帰りがけに買い物ができて、子どもをピックアップして、という動線がスムーズだと日々のストレスが軽減されるでしょう。ストレスを常に感じていたら、幸福度は上がりません。
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自分のライフスタイルに合った暮らしができて、ウェルビーイングであれば子どもにも優しくできます。それは子育てをする上でとても大切なことなのです。
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下東公園(現地より約230m/徒歩3分)
子どもと一緒に考え、子どもにとって安心できる場所を選ぶ
子育て世代への、住居選びのアドバイスをお願いします。
今も大事ですが、10年先を考えたときに、子どもは何歳になって、自分たちはどのような暮らしをしているのかを考えて選ぶといいと思います。
子どもにとっては住まいは安心できて居心地がよくて、帰ってきたくなる場所であることが重要です。ですから、子どもにもどんな家にしたいか、意見を聞きましょう。すると子ども自身にも自分が選んだ住まいという感覚が芽生え、家に愛着が持てるようになります。
子育てと仕事との両立を考えると交通が便利で自然も豊かなエリアが適していると思います。志木はのんびりした雰囲気を保ちつつ、都心からも近い。狙い目のエリアといえるでしょう。




